2024年1月4日更新
賃貸不動産経営管理士試験には個数問題・組み合わせ問題が出題されます。昨年度は個数問題・組み合わせ問題の出題数が少なかった年でしたが、令和4年度試験では鬼のように出題されました。当記事では「試験の難易度を上げるなら個数問題・組み合わせ問題、とりわけ個数問題の出題数を増やすことが予想されます」とお伝えしてきましたが、想定の斜め上の事態が起きてしまいました。日頃から対策を意識して学習しましょう。
個数問題・組み合わせ問題は平成29年度から出題され始めた
当ブログ管理人は平成29年度賃貸不動産経営管理士試験を受験しました。
受験した方はどなたも第1問・第2問からいきなり個数問題・組み合わせ問題が登場して動揺したことと思います。なにしろ過去問には一問たりとも出題されてこなかったのですから!
平成29年度賃貸不動産経営管理士試験から個数問題・組み合わせ問題が出題され始めた理由は定かではありません。しかしながら、個数問題・組み合わせ問題の出題は試験の難易度に直接影響します。
そこで、この記事では賃貸不動産経営管理士試験における個数問題・組み合わせ問題の出題状況を紹介します。
賃貸不動産経営管理士協議会が令和4年度賃貸不動産経営管理士試験の難易度を昨年度より上げようとするなら個数問題の出題を大幅に増やすと予測されます。
では賃貸不動産経営管理士試験における個数問題・組み合わせ問題の出題数の推移をみてみましょう。
賃貸不動産経営管理士試験の難易度を上げるなら個数問題を増やすだろう
賃貸不動産経営管理士試験で個数問題・組み合わせ問題が初めて出題されたのは平成29年度試験でした。
年度 | 個数問題 | 組み合わせ問題 | 合計出題数(出題率) |
---|---|---|---|
平成29年(2017) | |||
平成30年(2018) | |||
令和元年(2019) | |||
令和2年(2020) | |||
令和3年(2021) | |||
※令和4年度・令和5年度試験についてのアップデートは後日となります。
賃貸不動産経営管理士試験は令和元年度まで40問、令和2年度から50問となっています。令和元年度試験は40問中15問が個数問題・組み合わせ問題となっていて、出題率は実に37.5%でした。
しかしながら、令和2年度、令和3年度試験では出題率がそれぞれ28%、18%と低下しています。
合格率については、賃貸不動産経営管理士試験の合格率はまだ一定していないのが現状です。それまで50%あった合格率が36.84%と急減したのは令和元年度試験。令和2年度試験で試験も29.8%とさらに低下したものの、令和3年度試験では31.5%とほぼ据え置かれました。
※賃貸不動産経営管理士試験の合格率データ>>>賃貸不動産経営管理士試験の合格率と難易度について
ただし、合格点については個数問題・組み合わせ問題が令和2年度から5問も減った令和3年度試験で想定外の40点となっています。個数問題・組み合わせ問題ともに令和2年度試験から減ったことによる影響はあったと考えるのが自然です。
◆では令和4年度試験はどうなるでしょうか?
合格率がどうなるのか?個数問題・組み合わせ問題の出題数はどうなるのか?試験そのものの難易度はどうなるのか?
どうなるかは試験当日にならないと誰にもわかりませんが・・・ひとつ気になることがあります。それは、やはり昨年度試験の合格点の高さです。
◆受験生からすれば個数問題・組み合わせ問題は、正直言って回避したい出題形式です。注:組み合わせ問題は解答の選択肢によっては正解を導くこともできます。詳細は【賃貸不動産経営管理士試験】個数問題・組み合わせ問題の攻略法に!
とりわけやっかいなのが個数問題です。個数問題は解答の組み合わせから正答を導くことができないため、すべての肢問を正答しないと正解を導けないからです。
したがって、設問そのものの難易度を据え置いたまま賃貸不動産経営管理士試験全体の難易度を上げるとすれば、個数問題と組み合わせ問題、特に個数問題を多く出題することが効果的です。
この観点からすれば、令和4年度賃貸不動産経営管理士試験では個数問題を6〜7問に増やしてもおかしくありません。
◆個数問題・組み合わせ問題、とりわけ個数問題が多く出題されると難易度は確実に上がります。
令和4年度試験で個数問題・組み合わせ問題が難問出題されるかはわかりませんが、個数問題・組み合わせ問題への対策を常に意識しながら=4肢択一問題のひとつひとつの肢問について根拠を持って正誤判定できるまで学習してください。
賃貸不動産経営管理士試験に本気で合格したい方へ
管理人自身の受験経験による合格へのアドバイス
◆賃貸不動産経営管理士は、国家資格化に伴って仕事上必要になる方や就職・転職のために必要とする方が今後大幅に増えると思われます。
しかしながら、賃貸不動産経営管理士試験は受験生の半分が受かる試験から「受験生の7割が不合格となる試験」になってしまいました。
しかも、賃貸不動産経営管理士試験は予告なく難易度を大幅に上げてきた歴史があります。
◆管理人は平成29年度試験を受験し、合格しました。※下の画像の通り、当時の合格通知はA4ペラ紙1枚でした・・・
平成29年度試験を受けたときの過去問は平成27年度・28年度のわずか80問。すべて4肢択一で、宅建で苦しめられた個数問題もなし。合格率が50%と高い上、読んだだけで正誤判定できる肢問がいくつもあるなど「たいしたことないな」とたかをくくっていました。
◆ところが、試験本番で配られた問題用紙は、表紙から透けて見える問1に「1つ 2つ 3つ 4つ」という個数問題の選択肢が。
めくってみたら問1が個数問題!さらに問2は追い打ちをかける組み合わせ問題!!
そう、予告なしに個数問題と組み合わせ問題が出題されたのです!
問10までだけでも個数問題2問・組み合わせ問題2問、しかも問10まですべて正しいもの・適切なものを選ぶ問題!(誤っているものを選ぶほうが正答しやすいのです)
そして正解肢番号は問1から順に4 4 4 4 1 1 2 1 4 4 という疑心暗鬼を生みやすい並びに。
さらに、平成27年度・28年度試験で出題されていた「肢問を読んだだけで正誤判定できる問題」が皆無・・・
試験レベルが平成28年度以前とはまったくの別物となっていました。帰宅してしばらくの間、自己採点する気が起きなかったほどでした。
◆賃貸不動産経営管理士試験は、管理人が身をもって体験した平成29年度試験の他にも、合格率大幅低下させた令和元年度・2年度試験のような突然の難易度アップを実施してきた黒歴史があります。
令和3年度試験もそうです。令和3年度は国家資格化されて初めての試験でしたが、合格率こそ令和2年度並だったものの合格点は驚きの40点。資格スクール・講師の合格点予想が全滅するという斜め上すぎる結果となりました。
◆令和4年度試験がどうなるかはわかりませんが、賃貸不動産経営管理士試験は、もはや「簡単に合格できる資格試験」ではないのです。
実際、賃貸不動産経営管理士協議会の中の方は、2022年度賃貸不動産経営管理士試験の問題は難しくなる?という質問に対し、「国家資格というからには難易度は易しくならないとは思う」と答えたのち、「今後、試験内容が易しくなることはない」と言明していました。
(Youtube:Kenビジネススクール【不動産資格専門】、「【後編】受験者の方必見‼賃貸不動産経営管理士 国家資格試験実施団体への取材動画~2022年度試験は難しくなるの?業務管理者との違いとは?資格取得の利点は?学生・ビジネスパーソン・オーナー・女性~」2022年8月16日公開より)
したがって、昨年度より難易度が上がると想定して試験に臨むほうが良い結果につながるのは明白です。
2024年度賃貸不動産経営管理士試験に本気で合格したいなら、最低でも40点取れるように良い教材を選んで早々に勉強を始めましょう。
◆一般に、試験合格と「勉強時間・勉強の質」には次の関係があります。
試験合格=勉強時間×勉強の質
試験合格のためにすべきことは次の2点に尽きます。管理人からの合格へのアドバイスです。
- 1日でも早く賃貸不動産経営管理士試験の勉強を始めること
- 勉強の質を上げるため、効率良く学習できて合格実績が高い教材を使うこと
1日でも早く賃貸不動産経営管理士試験の勉強を始める
◆賃貸不動産経営管理士試験合格に必要な勉強時間は100〜150時間とされています。
しかしながら、これまで資格試験を受験をしたことがない方や、宅建になかなか合格できない方は200時間以上必要かもしれません。早め早めに勉強し始めることをおすすめします。
◆特に、次の3項目に当てはまる方は少しでも合格可能性を上げるため、合格実績の高い=合格率の高い資格スクール・通信講座の活用を積極的に検討するべきです。
なぜなら、良い教材を使って効率的に学習でき、しかも学習の進捗状況を管理しやすい上、わからないところを質問できるからです。
- これまで資格試験を受験したことがない方やなかなか資格試験に合格できない方
- 何から勉強したらいいのか考えあぐねている方
- 効率良く今年の合格を目指す方
◆おすすめできるのは次の2つを明記している講座です。
- 講座の合格率
- 講座に質問機能(質問回数無制限が望ましい)が含まれている
管理人が知る限りでは、これら2点が明記されているのはアガルートアカデミーの賃貸不動産経営管理士講座だけです。
特に際立っているのはアガルートの合格実績です。令和4年度賃貸不動産経営管理士試験の講座受講生合格率は79.2%。令和4年度試験の合格率27.7%の2.9倍です。
◆管理人は宅建受験のとき8万円ほどかけて教材を購入して勉強しましたが、プロの手による良く練られた教材を使うと、本当に効率良く学習できることを身を持って思い知りました。
少しでも合格可能性を上げたい方は検討してみて損はありません。
◆アガルートアカデミーの賃貸不動産経営管理士試験総合カリキュラムは講習用テキストにもしっかり準拠しています。講座担当は工藤美香講師です。
>>>アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)
◆アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)には以下の講座が含まれています(フルとライトで異なります)。
- 導入講義(フルのみ)
- 総合講義:オリジナルのフルカラーテキスト付き動画講義(フル・ライト両方)
- 過去問解説講座(フル・ライト両方)
- 教本改訂・法改正解説講座(フル・ライト両方)
- 頻出重要肢解説講座(フルのみ)
- 総まとめ講座(フル・ライト両方)
- 直前ヤマ当て模試(フル・ライト両方)
- 実践答錬(フルのみ)
- 質問制度(ライト10回、フル30回)
ネットにいろんな情報が普及したとは言っても賃貸不動産経営管理士試験については宅建ほどではありませんので、自分であれこれ調べるのは大変です(まず条文にあたらなければならない上、調べたことが妥当かどうかもわかりません)。賃貸不動産経営管理士試験対策の実績が豊富なプロ講師に質問して指導を受けるほうが得策だと思います。
◆アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)は、フルが税込¥87,780、ライトが税込¥65,780(総合講義のみなら税込¥43,780)。
高いと感じるかもしれませんが、2024年度試験で合格できなければ次年度も勉強しなければなりません。お金を取り戻すことはできますが、時間を取り戻すことは誰にもできません。
※アガルートでは2024年2月29日まで30,000円以上の講座購入における分割払い12回までの分割手数料がゼロ円になるキャンペーンを実施中です。
購入時に一括で支払うのはお財布事情からちょっと・・・という方は分割手数料ゼロ円を利用すると良いかもしれません。
◆テキストには、図ひとつとっても工藤講師の細かい指示が入っています。
テキストはこうして作るよ
— 工藤美香(アガルート) (@mikakudo_ag) March 14, 2020
入れ込んである図は、制作の方が私のこうしたい!ってメモ程度からここまでにしてくれます✨
水の位置もう少し高くねとかすごい細かい注文をしても完璧にしてくれる
私1人で出来る事は限られてるから、
仕事でも、やって貰って当たり前じゃない事は忘れずにいたい pic.twitter.com/DaCc4Zsian
問題分析について触れておきます。令和2年度試験の問49は解答速報の正解肢が資格スクール各社で2と3に別れました。資格スクール・講師の中には当初2にしていたのを3に変更したり、3を2に変更したりしていた所もありましたが、試験日当日から解答を2とし、その後一切変更しなかったのは工藤講師だけでした。
◆アガルート賃貸不動産経営管理士講座のとりわけ良いところは、動画講義を視聴しながらテキスト(500ページほど)を1周するのに約25時間しかかからないことです。
これが公式テキスト(1,000ページ超)なら1時間に20ページ精読できたとしても50時間かかってしまいます。アガルートのほうが効率良く学習できます。
まずは発送されてきたテキストを該当する動画講義とともに視聴し、学習の要領をつかむと良いでしょう。
直前期になって焦りながら学習するより、今から毎日少しずつ、着実に学習し始めると時間の使い方に余裕ができます。がんばりましょう!
→アガルート賃貸不動産経営管理士試験|【2024年合格目標】総合講義/総合カリキュラム(フル・ライト)
1日でも早く勉強を始め、2024年度試験の合格を勝ち取りましょう!